6−1ライフサイクル評価
ライフサイクル評価

LCA 素材、プロセス、工業製品、社会サービスなどの環境に与える負荷を定量的に評価しうる手法で、インベントリ評価、インパクト評価、改善評価がある。
インベントリ評価 製品及びサービスや技術について、資源、労働、コスト、環境負荷がどのように投入、かつ産出されるかを定量的に評価するもので、LCAの最も基本となるプロセス。
インパクト評価 対象製品などから産出する環境負荷が、社会にどのような影響を与えているかを評価するもので、インベントリと環境インパクトとの因果関係を明らかにする試みであるが、社会影響は、人、場所、時間により大きさが違うため、定量化の難しさがある。人の健康や生態系に影響与える直接的、間接的な複合的関係の評価となる。
改善評価 インパクト評価で明らかになった問題点を具体的に改善するための施策を検討しその効果を定量化することで、環境負荷を把握し、実現可能な選択肢を列挙して、より環境に適合した製品の実現する過程における変更や改善の効果を評価する。施策には、使用量の削減、代替物質の使用、工程の変更、物流の変更等がある。
LCI インベントリは、ある境界を設定しインプット側のエネルギー・資源及び環境負荷と、アウトプット側の全ての流れの定量的な評価であるが、この段階での各排出物質量の相対比較で評価する考え方。
減  少: 非生物資源の減少、生物資源の減少
汚  染: 温暖化効果、オゾン層の破壊、人に対する毒性、
生態毒性、光化学オキシダント生成、酸性化、
富栄養化、廃熱、臭気、騒音
ダメージ: 生態系と景観のダメージ、犠牲
LCM 建築を長期の経済性で見る考え方、建築のライフサイクルの全期間にわたって建築のもつ効用を維持し、かつ向上させながらかかる費用を低減させる考え方。
LCC 建築のライフサイクルの全期間にわたって費やされるコストの総額の評価。
LCE 環境工学的視点から、建築のライフサイクルの全期間にわたって費やされる総エネルギー消費量の評価。
LCCO2 建築のライフサイクルの全期間にわたって放出される炭酸ガスの総排出量の評価。

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